ベッドが誤作動?患者さんも焦ってナースコール

病棟勤務を10年以上経験

30代、女性看護師です。看護師歴は10年以上、外科・内科の病棟勤務経験があります。いまの職場は、総合病院の内科病棟です。ナースコール対応をする人は特に決まっていません。しかし、年配ナースになるとナースコールに反応しなくなることが多いです。

あまりコールしない患者さんが焦ってコール

つい最近の話なのですが、内科病棟に入院している若い男性の患者さんから珍しくナースコールがありました。ADLも自立していて比較的元気な、普段はナースコールを鳴らすようなタイプではない患者さんです。そしてその第一声が「ちょっと大変なことになってるんですけど。」と。話ができているから、急変ではないな、と思いながら、でも大変なことって何!?と小走りで患者さんのベッドサイドへ行きました。そして、カーテンを開けてみて、びっくり。患者さんのベッドがめちゃくちゃ高い位置に上がっていたのです。

いったいなんでこんなことに?

本当に高く上がってしまっていて、ベッドにまたがるような感じでおかれているテーブルが、そのままの形でベッドとともに上に上がっていて、ぶらぶら揺れている状態でした。病院のベッドはどこもそうだと思いますが、患者さんの手元にリモコンがあり、それを操作することで枕元や足元を高くすることができます。そしてベッドの高さも調節することができます。あまり高いと転落した時のダメージが大きくなるため、その病棟ではなるべく一番低くしておくように、患者さんにも伝えていました。その患者さんも普段は、ベッドの高さをいじる人ではありませんでした。

ベッドが誤作動?

本人に状況を聞いてみると、ベッドが突然上がっていったとのことでした。そして降りようとして、ベッドのリモコンを操作しても何も作動しなかったとのこと。ベッドにはリモコンのほかに足元にも操作できるところがあるのですが手が届かず、ナースコールをしたのです。足元のボタンを操作してみると、ベッドは無事に降りてきました。本当に何もしなかったのかな、と疑いたくなるほど珍しい出来ことでした。でも実際にベッドが高く上がっていたのは確かです。

とにかく事故にならなくてよかった

それでも、ベッドに異常があると問題なので、とにかくすぐにベッドを交換しました。元気で、すぐに伝えてくれる患者さんで、本当によかったと思いました。これが寝たきりの人だったりして、ベッドから転落していたらと思うとぞっとします。ベッドの誤作動の原因はわからずじまいでしたが、とにかく危険な思いをさせたことを謝罪しました。患者さんは気分を害しても仕方がない状況にも関わらず、「驚いたよー。こんなことあるんだね。」で終わってくれたので本当によかったです。