整形外科病棟では食事に関するナースコールが多かった

ナースコールは新人が取るという暗黙の了解

総合病院で6年、外来で2年、派遣で3年の看護師業務経験がある、30代の女性看護師です。現在は結婚を機に、扶養内で主に健康診断での看護業務を細々と行っています。以前は総合病院に計6年間勤務していたので、ありとあらゆるナースコールがありました。私が入社した頃の風潮は、新人がナースコールを取るものと言うのが暗黙の了解で、新人がいるときにナースコールが鳴ると先輩は知らんぷりと言う場面が多かったです。ときが経つにつれ、看護師の離職率が取り上げられるようになってからは、新人に対する対応や指導が優しくなり、かえって理不尽に感じることもありました。

整形外科病棟の患者さんはよくしゃべる

私が総合病院に勤務していたときは、整形外科病棟が主な職場でしたから、良い風に表現すると会話に問題ない患者さん、悪い風に言うと口が達者な患者さんが多い環境でした。また関西と言う土地柄なのかさまざまな要望があり、多種多様な対応を経験させていただきました。

とにかく食事に関するナースコールが多かった

ナースコールで意外に多いのが、食事に関することです。病院に入院していて、他にやることや関心のあることがないからなのか、食事の時間になるとナースコールで「食事はまだか」といった問い合わせが多かったです。私が働いていたときは、朝食のパンを看護師で焼いていたので、食事の提供時間が10分くらいは前後することがあり、10分もたつと患者さんは、自分の食事が来ないけどどうなっているのかと思ってしまうようでした。また時間に応じて看護助手がお茶を病床に配っていましたが、そのお茶も次の配茶の時間までに無くなってしまうことがあり、自分で取りに行けない場合には「お茶をください」と言うナースコールもありました。

入院患者にとって食事は何よりも大事

本来人間が生活する際には衣食住が大切と言いますが、入院している患者さんにとって食事というものがいかに大切なのかを考えさせられるナースコールが非常に多かったですね。経験を積むことで当たり前のことのように感じますが、他の対応に追われて遅れがちになる食事の配膳を時間通りに行うということを目標にしていました。お茶に関してはナースコールで対応するより巡回時に対応している方が効率的ですので、お茶が少なくなっているようなら患者さんに声かけを行っていました。

整形外科は元気な人ほどナースコールが多かった

正直朝食のパンを焼いているときに「ごはんはまだですか」というナースコールがあると、声には出しませんでしたが「今まさに焼いてるんですけど」とか、「ナースコールを鳴らされると更に遅れますけど」とか思いました。ナースコールは基本、元気な人が鳴らすものなのだなと思った一例でした。整形外科病棟の場合、内臓に患部がある患者さんはほとんどいませんから、食欲が落ちることもなく食べることが一番大事になるんでしょうね。