患者さんはナースコールで不満を吐き出すことも

社会人を経て看護師に

20歳代後半の女性看護師です。社会人として事務職を3年経験した後、看護学校に通って正看護師になりました。いまは急性期外科病棟に勤務し1年になります。総合病院の急性期外科病棟で、消化器系疾患の術後の患者さんが多い職場です。

ナースコールは担当看護師が直接取る

ナースコールは、その患者さんを受け持っている看護師が持っているPHSにつながるようになっているので、原則としてそれぞれの患者の担当看護師がナースコールを取ります。担当看護師が休憩中だったり、処置やケアに入っていたりしてコールを取れない場合は、ナースステーションで記録をしているなど、手の空いている看護師が取ることもあります。その場合、主に新人看護師がナースコールを取るよう指導されていました。

夜勤明けに患者さんから名指しでよ呼び出され

ある日、私が夜勤を終えて日勤帯に申し送りをした後、ナースステーションで記録をしていると、私が夜勤帯に受け持っていた患者さんからナースコールがあり、すでに夜勤を終えていた私ではなく他の看護師が対応したのですが、「○○さんを呼んで」と名指しで私が呼ばれました。何の用だろうと訪室してみると、夜間患者さんの輸液ポンプの滴下が正しくされているか確認に行ったとき、声もかけずに部屋に入ってこられたのでびっくりしてしまい、眠れなかったという苦情から始まり、夜勤明けの早く帰りたい状況の中、日頃の看護師の対応への不満を30分以上聞くことになりました。

不満をしっかり聞くことで対応

患者さんの部屋に声をかけずに入ったのは起こさないようにするためであったことを説明し、日頃の看護師に対する不満はしっかりと傾聴し、謝るべきところについてはスタッフを代表して謝罪しました。自分の勤務帯は終わっているのにな……という思いはありましたが、自分の勤務帯では他の業務に忙しく、患者さんの話をゆっくり聞く機会もなかったので良かったと思っています。その患者さんも、初めのうちは怒った様子でしたが、話を聞いているうちに「わかってくれればいいんだよ。」と和やかムードになりました。おそらく不満を誰かに聞いてもらいたかったのだと思います。

それでもやっぱり面倒なコールもある

夜勤の忙しい時間帯に、ADLの自立している患者さんが少し傷が痛むから、などの理由で「布団をかけてほしい」とナースコールを鳴らしてくることがあります。看護師はお手伝いさんではありませんし、夜勤帯は少ない人数でたくさんの患者さんを看ているのだから、やっぱり自分でできることはできるだけご自分でしてもらいたいと思います。